『ロマンス』のラブエレベーターのアニメ。
演出上手になったなー。おそらく1週間ぐらいで作った?丁寧にできててエラい。
『ロマンス』のラブエレベーターのアニメ。
演出上手になったなー。おそらく1週間ぐらいで作った?丁寧にできててエラい。
タムの新刊がでるのでいちおうこちらにも。
萩尾望都「11人いる!」みたいな「チョコと宇宙」とか、マリオゴルフな「ゴルフ」とかhesheitみたいな「フロート」とかいろいろあるけど、やっぱり「ラブエレベーター」が好きかもしれない。これは「部屋」みたいな話で、もっと時間の流れっていうか比喩が変な話なんだけど、っていうかここはさすがにタムもVちゃんもみないから安心して書くけど、やっぱり結婚でいろいろ思うところはあるんだろうなーと。欲しいものはゲットだぜ!とか思えるのはやっぱり20代前半ぐらいのパワーで、さっさと新卒7ヶ月で会社(ワコール)辞めて良かったーっ、というのは脱線してるけど、そういう自分の意志みたいなものはなんかだんだん重要じゃなくなってきて、なりゆきで結婚とかできちゃった結婚とか気付いたらしつこく仲いい中学の友達とか腐れ縁の仕事の人とかなんだかんだ言って兄弟とか、生活とか人生の周りを流れる強い縁みたいなもの感じてくるのはぼくも少しだけど分かってきたかもしれないです。また何を分かった気になってんだよと10年後ぐらいの自分は思うだろう、思うに違いないというのは分かってるけどだんだんわかってきたような気になってる。
ワコールの創業者も「生かされてる」と常々言ってたらしい、というのだけ会社辞めても覚えてることだなあ。
『ロマンス タムくんのラブストーリー短編集』
発売日:2010年2月25日
定価:1238円+税(税込:1300円)
ページ:152ページ(1色+2色)
BONUS TRACK
やくしまるえつこ×タムくん対談つき
[寄稿]よしもとばなな「タムくん」
タムくんのタムくんによる作品解説
Amazonはこちら
http://bit.ly/a5HLwC
目先のこと考えてプレッシャー受けずに、より大きな視点で日々に挑もうと思います。
昨年末の誓いを守れず後半息切れしました、今更振り返る2009年映画の記録。
観たやつ面白いのばっかりだったので、もう2度と観たくないつまらなかったやつをピックアップ!
バベル スタンダードエディション [DVD] アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ (2007-11-02)
なんか全く良くわかんなかったっす。
以下は全て。ああ、タイ映画も「chocolate」と「love of siam」みたなあ。今年もいろいろみよー。
今更だけど、2009年の本。全然本よんでないー。ゴールデンウィークぐらいからのごたごたのせいだな(丑年だったからだと思うことにしている)。図書館と住環境が遠くなったような気がするのも関係ある。1回しか読まない本はなるべく買わないようにしている。というわけで
よかったで賞。
ザ・ロード コーマック・マッカーシー (2008-06-17)
どよーんとしてます。
笹まくら (新潮文庫) 丸谷 才一 (1974-07)
一週回って今っぽい。戦争を知らずにー僕らは生まれたー。
全然覚えてないで賞。
幻影の書 ポール・オースター (2008-10-31)
はて?面白いと思ったような記憶だけ残っている。
良さが分からなかったで賞。
在日の恋人 高嶺 格 (2008-12-04)
面白い面白いって言われてるけど、どこが面白いのかいまひとつ分からず。
総評
もっと本読むべき。本当にこれだけだったのかあ。でも下半期はほとんど読んでなーい気が確かにする。米原万里、丸谷才一が大好きでした。舞城さんからは心が離れそう。
「たった一人の反乱」/丸谷才一
新仮名遣いで綴られたとても読みやすい作品。広瀬正に通じるような戦前/戦後の空気の描写が良い感じ。解説にあったかもしれないけど、階級社会から中産階級が多数派となっていく社会構造の変革期の話ーとして読みました。面白い!日本をみてみると今はこの小説の視点の社会構造から、また違う形への変容期なのかなーと思うけど(そういう新しい視野を書いてある話よみたい。)、タイをみてみるとこの話の世界観が今結構にぴったりくるんじゃないかなーと。日本の60年代70年代みたいに容易に変わらないかもしれないけど、少なからず中産階級のパワーは増えてるし。こういうの翻訳したらタイ人面白く読んでくれるんじゃないかなあとも思うし、意味あるような気もする。
今の大学の状況等も鑑みて、バンコクのカルチャーがアッパー階級のものから、中産階級カルチャーにかわるのはおそらく2010年代の後半ではなかろうかねと思うけどどうだろう。その後に果てしない荒野が広がるような気もするw
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DVDでペンエークのPloyみた。これたしかバンコクで映画館でみたとおもう。(DVDはタイ語字幕が付くのですごく見やすかった。)
ストーリーはざっくり言うと倦怠期の夫婦の一晩の夫婦喧嘩。どよーんと妄想と現実の嫌な状況が重なる作品です。かわいいPloyちゃん、バーテンダーがイケメンのアナンダ。ファラン好みな女優(ペンエーク映画おなじみの方)のセックスシーンあり、銃でのチャンバラあり、おしゃれなミッドセンチュリー家具あり、主演は69の主演女優と実業家という、ペンエーク作品みてるひとなら「ああペンエークだなあ」と思うだろう設定。
観た当時いまいち何がポイントなのか分からなかったけど、周りの男性の先輩方は「いやーよく分かりすぎて痛い」という話をしていた。当時はそんなもんかなと思っていたけど、今はわかる気がするなあ。よく「ペンエークは結婚してないのになんでこんな夫婦間の微妙な気持ちを表現するんだろう」と言われるよね。
ペンエークの作品は、すごくマーケティングっぽいセンスで演出がされている感じがあって、それが嫌かと言うと嫌ではないんだけど、いつも気になる。まじめに作ってるのかなー?とか。斜に構えてる感じが見えてしまうんだけどなあー。でも嫌いではないんだけど。アピチャートポンとは好対象だと思う。
あと強烈だなと思ったのが主演男優ウィットの「愛には賞味期限があってもう賞味期限きれた。けど缶詰と違って記載がないんだよ」「8年もいっしょにいるんだからセックスで仲直りとかねーだろ」という台詞。いやー、酷いw
今年は珍しく海外というかタイで新年むかえてます。日本とは違う意味で、すごいぐうたら。
ラヨーンのビーチ横のホテルであほに年越しましたよ。
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ひさびさ食べた。エルビスバーガーもこないだ食べたのでもういいですよ。
「農業少女」観てきた。いつも書くけど全然演劇の基礎知識がないので何にも期待してなかったです。当然、評判が良いタイ人と野田秀樹による「赤鬼」もみていない。観ようと思ったのは「せっかくだから」。だってせっかく今のバンコクを生きてるタイ人が来日してやってるのに、すごく良かったら観なかったの後悔するじゃない!
と思っていったら案の定観なかったら後悔していただろうという良い舞台だった。
演出は開演前の待ち時間、お茶を配るところから始まってたわけなんだけど、全然フラグに気付かなかった。後で聞いたらこの演出も元々の脚本にあるのね。そうなのか、なんだかこのタイ人公演用に書いた脚本じゃないの?というぐらいタイ人のニコーン・セータンの翻案・ディレクションがよかった。東北地方の田舎に生まれて、農民が嫌でバンコクへ。電車、デックネーオ、デックウェン、デックサコーイにカトゥーイにサッカーに政治にパーティー、ハイソなレストランにくだらないミーティングにってすごい今のバンコクありそうな話じゃないかな?「タイだからおかま」とかじゃなくて、普通にそこにある(いる)からおかまっていうなんか正直な表現。「モシモシーハイ」なんて日本語が挿入されてるのは別に日本人へのサービスではなくて、バンコクで演劇やってるような人たちだったら日本人の友達一人二人ぐらいいて、やつらが話す「モシモシー」とかを楽しく聞いてるんだよね。「働き蟻がたくさんいたとしてもそのうちの何匹かは怠け者になる」って台詞がすごく心に残ってるのは、なんでだろう。タイ人がふつーに考えてること聞けた気がしたからか。皆さん、演技も楽しくて、でもうわーがんばってるなーっていう感じもなく、僕の知ってるタイ人の気質みたいなものに正直な感じに近い感じで楽しくやってる。
テーマは地方と都市の格差とか持ってる者と持ってない者とのギャップとか、そういうものだと理解しているけど、なんだか役者たちとニコーンさんを通じて、今のバンコク生きてる人の考えやフィーリングに触れることができたような気がするから楽しかったのかもしれない。意外に時事的だったってことか。タイ人編集才能説っていうか、タイ人の客観的な側面が上手に出た楽しい舞台でした。
言葉は当然タイ語、日本語はイヤホンの実況でわかるという感じでした。ぼくはたぶんこのレベルを同時に追って行くのは理解度7ー8割ぐらいだから、できるところはタイ語で、どうしてもわからなくなったらイヤホン耳にいれて聞いてた。どうしてもドメスティックなネタは実況では拾え切れないし、文章構成上、笑うタイミングがずれてしまうからねえ。やっぱりタイ語の方が全然面白かったです。ていうかタイ語やっぱりかわいいわ。セクシーシーンとかタイ語の方がぐっとくるんではないかと思ったよ。主役の女の子かわいかったなあ。
余談だが、チュラロンコーンの演劇の先生のずらずら長いスペシャルサンクスにsoi projectとあった。Witが何か手伝ってんのかなー。あと、野田秀樹とタイ人が来年夏に共同プロジェクトをやるらしいのでそれは絶対行こうと思いました。
原 作 |
野田秀樹
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翻案・演出 |
ニコン・セタン
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出 演 |
バンコク・シアター・ネットワーク所属俳優 |
公演日程 |
2009年11月20日(金)〜23日(月・祝)
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会 場 |
東京芸術劇場 小ホール1 |
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