「たった一人の反乱」/丸谷才一
新仮名遣いで綴られたとても読みやすい作品。広瀬正に通じるような戦前/戦後の空気の描写が良い感じ。解説にあったかもしれないけど、階級社会から中産階級が多数派となっていく社会構造の変革期の話ーとして読みました。面白い!日本をみてみると今はこの小説の視点の社会構造から、また違う形への変容期なのかなーと思うけど(そういう新しい視野を書いてある話よみたい。)、タイをみてみるとこの話の世界観が今結構にぴったりくるんじゃないかなーと。日本の60年代70年代みたいに容易に変わらないかもしれないけど、少なからず中産階級のパワーは増えてるし。こういうの翻訳したらタイ人面白く読んでくれるんじゃないかなあとも思うし、意味あるような気もする。
今の大学の状況等も鑑みて、バンコクのカルチャーがアッパー階級のものから、中産階級カルチャーにかわるのはおそらく2010年代の後半ではなかろうかねと思うけどどうだろう。その後に果てしない荒野が広がるような気もするw
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