映画「ザ・ロード」を観た(dvdね)
日本語の翻訳本で2年ぐらい前に原作は読んでいたんだけど、映画もとても面白かった。ちょうど3月11日の大地震、そして原発の問題で東京はそんなに深刻ではないにしろ、感じていた心の中にある不安みたいなものがすすんでいったものがこういう世界なのかなと思う。いっしょにみていた彼女はこういう世界になったら先に死にますとのことで、たぶんぼくは3ヶ月ぐらいがんばってそれから死にますと思ってしまう。
大地震の前は、東京で地震が起きたら栃木の実家まで歩いてかえればいいやとのほほんと考えていたが、いざ地震が起きたら、東京のあの程度ですら、8km夜の中歩いて帰るのはちょっと勇気が必要でした。人間がこわいなあと思った。怖いと思わせる情報があった。あの夜の怖さはずっと持って生きて行かないとならない。世の中の戦争、紛争が起きている地域なんかはこんなのに比べ物にならない怖い気持ち抱いていきているんだと思うから、ほんとにちっぽけな不安なんだけど、それでも怖かったんです。
あの晩は、地震がおきたときから、ずっと側に何人か人がいたのは本当にラッキーだったなと思う。
新潮にタイ人作家カム・パカーさんの、「ぼくと妻/女神」掲載。読んだよ、読みましたよ。訳者はおなじみの宇戸清治先生なんですが、いやー面白いよ。前知識なしでよんだほうがいいからあんまりかかないけど、このテーマでも全然嫌に感じない。そして宇戸っちの翻訳文体がばっちりはまる。どんなにタイ語勉強しても日本語勉強してもこういうナチュラルに渋い表現はむずかしいなと思います。買えるうちに買おうよ新潮。
しかしこの人日本に留学してたかー。文科系の逸材が日本にくることは、理系技術者や文系国際関係学政治学などに比べ低い気がするんで、こういう逸材へのアンテナはってないとよくないなと思う。
ところで、今居る(今後来る)文科系の人材
デザイナーのPedくん(goodcitizen, sorrysorry) たまび
イラストレーターのYunちゃん(goodcitizen) たまび、今度代官山のSpeak Forで展覧会
プラープダー先生(文筆,typhoon books) しらないけど来るという噂
ミュージシャンfonちゃん(talkless)来月
うちにホームステイに来るUrk(duckunit) 来月
というわけで、書き出してみると結構豊富。
今日は事務所に行くのやめて家で用事をすませることにしたので、書く。
内容はアマゾンにたくさんレビューがあるので、そっちをみてもらえばいいんだけどすごすぎた本。
年末の上巻からはじまってしこしこ読んでやっと終わった。下巻は上巻で記述してきたことを各地域に落とし込んだかんじ。東アジアとアフリカの事例がとても興味深かった。上巻読んでた時は「つまり先に一歩踏み出すってことはすごいアドバンテージなんだよなあ」というセコイことばかり考えて読んでいた。ただそういう小さいことも重要だけど大きい目でみると人間も植物も動物もウイルスも同じ方向をみているんだよなーと認識。もしアメリカ大陸の帝国がもっといい条件下にあったら世界により楽しい要素がはいっていて面白かったのになと思う。もしとかだったらなあとかそういうこと考える人にはそんなに小難しくもないし、非常におすすめです。てぃーうぃん先生に「良い本読んでますね」って言われたのが光栄でした。あざーす。
Originally uploaded by Kem-La-Soi
くらくらする。
やっとディスコ探偵上巻おわった。すごい。
真ん中らへんからの推理の塗り重ねの辺りはちょっと読むの大変で斜め読んでしまったけど、意味があるんだろうなあ。やっぱり買って何度か読めば良かったと思うので文庫出たら買ってまた読もうと思う。
テーマの「意思と運命の〜」っていうのが実はすごく共感できるし(っていうか荒木先生みたいだ)、表現がいやっていう瞬間もあるけど、文章最高すぎだろう!っていう瞬間もある。上巻だけど後半はやっぱり達成感っていうか感動あるのもさすが。気持ちとアウトプットの書きわけとかドライブ感ありすぎ。けどゆっくり読んだら(読ませてくれるなら)、もっと自分の経験と照らし合わせていろいろ考えられるんじゃないかなーとは思う。なんか舞城さんがたんたんとかくすすまない物語とか読んでみたいなー。
ってなんだか支離滅裂だが、読了直後の気持ちとして。下巻はいつかなー(図書館順番待ち)。最高!
やっとこ読了。この著者の初めての作品。
ゴルゴでならされた最近のぼくは、おもしろいのかおもしろくないのか迷ったが結局すごくおもしろかった。序盤かったるくなったりもしてやめようかとおもったけど、ちょっと根気をだしてよんだら、ノイ!ばりにだんだん面白くなっていって、この主人公のキャシー(だっけ?)の後ろを振り返るゆるやかな盛り上がりっぷりにところどころ結構泣けた。なんつーか人間関係のあり方考えさせられましたよ。イクナイ。全体の面白さは柴田先生の解説の通り。当然原文しらないけど翻訳者も上手だなーーと思った。おすすめ。この著者の賞とったの短編集も古本屋で安く買ったので次はそれ読んでみまする。
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