著者経由、Fくんに借りた本。
ビルマ人たちとの日々のエッセイ。在日ビルマ人社会の日本人助っ人、お父さんのような存在の著者。軍事政権、亡命、オーバーステイ、他民族の問題、ビルマという国、ビルマ人という人々の大変な今の境遇がよくわかる。
田辺さんは陽気な方ですが、背負ってるものが大きすぎて目眩がする。1943年生まれの日本の若者が「ビルマ語をやる」ということはこういうことなのかということをとことん思い知らされる、覚悟の本だなあ。そしてそれが2010年の今「ビルマ語をやる」ということにおいても有効だというのにも目眩がする。
ビルマはものすごい国なわけで今もって尚こういうストーリーが有効なわけですが、そのすぐお隣のタイの「タイ語をやる」ことからこういうストーリーが消え始めたであろう頃(いや、ぼくが見てないだけかも)からタイを見始めたぼくが「タイ語をやる」意味ってなんなんだろう?と改めて考える。ぼくがタイに貢献できることってなんだろう。どういうことをやっていったらいいだろう。それが地方の貧困救済の活動をするとか、臓器売買阻止しなくては、とかそういうことではないことだけは分かってるんだけど。
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