飴屋法水さんの「3人いる!」見てきた。
http://www.littlemore.co.jp/chika/3nin/
初日と8月10日の共に夜の回。
初日
■チーム1:出演/アンハンセム・高内絵理・川屋せっちん
10日
■チーム10:出演/藤原みかん・ウンジン・わたなべこうへい
初日見たときは ちょっと混乱した。「これって普通の演劇なんじゃないかなー」と。ぼくみたいな演劇きらいな人間が「ああ、演劇だなあ」って思ってしまう感じの・・・。 「この話が好きだとか嫌いだ」とかそういう好みのレベルで判断すればいいのかとも思ったけど、転校生見たショックさはそんなものではなかったので、非常に もやもやした。転校生は「ああ、なんて舞台でやる表現は豊かなんだ!」って僕は感動したんです。ただ今回はそういうものではなくなんだかすっきりしなかっ たんです。ダマンガスやってるときのようなもうちょっとでもっとよくなるような気持ち。セムちゃんはすごく好きだったんだけど。
で、正直2 回目見るか悩んだ。まず見終わって、「最高」って思えなかったことがあって、そんな気持ちのものに2回目も金払えるのかと。ただ、毎回出演者変わる、内装 もかわるという演出の性質上複数回見ることに意義がありそうな感じなんですよね。けれど複数回見ること前提で良さがわかる公演ってどうなんだと。普通お客 さんは1回しか見ないんだから。演劇って毎回同じことやって、毎回一番いいものをお客さんにみせないといけないんじゃ・・・・。ん、でもそれって嫌いだよ なあって前から思ってた、なんで毎回修行のように同じもの再現しなくちゃならないんだよ。おーだったら毎回違うって発想はだいぶ素敵だよなあ。
とか考えて、見に行った2回目。
こ れがすごくよかった。結構3人とも演技が下手。でもそれがよかった。とくにこうへいさん。結構演出された演技っぽいんだけど、ばりばり緊張してるのが分 かってきて、逆説的なんですがめちゃめちゃライブ感あるんですよ。この回は3人ともぐちゃぐちゃになっていて、混沌としていて、つまり客の頭の中もかなり ぐちゃぐちゃしていて、より感情に訴える回でした。こうへいさんとウンジンさんの掛け合いのシーンとか涙がでてきた。やっぱり技術の上手い下手は関係ない んだよなあ。
初日のほうはみなさん上手でわりと整然としていて、ぼくは頭で理解する方に力がはいってしまったのかなあと思った。それに比べて2回目は、混沌さから萩尾モト感っていうか、そういうもやーんとしたものが感じられてよかったなあ。49americans?
まあ、こうやって比べられるのは複数回みてるからで、でもその日ごとに本当に違うみたいなので、いろいろな感想があるんだろうなあ。結構それって素敵だよなあと2回目見て思えた。
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